Hollywood Homicideで、ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットは、売り
出し中の若い4人のヒップホップグループ全員が殺された事件を解明しようとする
、ミスマッチな殺人事件捜査官のコンビを演じている。ハートネットの役はただ
家柄の関係でLAPDに加わったという、ヨガを教えながら俳優を志すK.C. Calden。
フォードは自分の金銭問題を解決するため、アルバイトで不動産業をしている50
代のベテラン捜査官、Joe Gavilanを演じる。
映画がクライマックスを迎えるまでに、激しい大量破壊、悪党のヒップホップの
主要人物との殴り合い、車の爆破などを含んだ長い追跡シーンがある。
「彼(フォード)は多くのスタントを自分でするからヒヤヒヤした。」と監督の
シェルトンは言う。「この映画は特殊効果やコンピューターグラフィックなどは
使わず、古いスタイルで、カークラッシュなんかはスタントが本当にやっている
んだ。ハリソン役のスタントも用意していたのに、彼はいつも『いや、自分でや
る』っていうから驚いたよ。ガードレールを飛び越えて屋根から飛び降りたり、
動いている車の中から飛び出したりしてるのは全部彼自身だよ。彼がやらなかっ
たのはほんの2, 3箇所くらいだね」
LAPDの車に衝突した際、車を運転していたのはフォードではなくハートネットだ
った。ハートネットは脳震盪を起こし、フォードが腿を負傷する予期せぬ展開に
なったため、そのシーンは最終的には使われなかった。フォードとプロデューサ
ー、ロー・ピットはその事故の責任はハートネットにあるとしているが(「彼が
目印を見逃した」とピットは言う)、ハートネットは何度もフォードがテストを
したことが原因の一つだと述べている、「バスケットボールのゲームで肘で押し
合うみたいに」
ハートネットはこう説明した。「スタントのドライバーがすごく危険なことをし
たんだよ。リハーサルをしてその人はもっといいやり方をわかってたはずなのに
、全然違うことをしたんだ。僕はうまく止まれなくて、ハリソンは僕に対してす
ごく怒っていた。もしもっと速く走ってたりしたら、もっとひどい状況になって
いたと思う。僕はフロントガラスの上の部分に顔をぶつけてたんだけど、ハリソ
ンは「くそっ、こうなると思ってたよ」なんて言っていた。そういう彼にすごく
いらいらしたよ。もう一度よく考えられるようになるまでは、自分のせいだと本
当に思ってた。」
「ハリソンは僕にとってアイドルだったけれど、僕達は一緒に仕事をして荒々し
い経験をした感じだね。」とハートネットは言う。「彼はこれまで若い俳優と仕
事をしたのは1度しかないんだ。(これは『デビル』で共演したブラッド・ピット
のことで、フォードとはそりが合わなかったと言われている)彼は長い間ずっと
主役で、今もそうだけど、そのスポットライトを分かち合うことに関しては、ね…」
「今はずいぶんいい関係になってるよ。結局彼はただ僕に自分の能力を発揮させ
ようとしてたんだと思うし、それは理解できる。」
シェルトンとしては『水と油』を混ぜ合わせたかったのだという。「2人の役柄は
全く異なるバックグラウンドを持っている。ハリソンとジョシュも異なった「星
」にいる2人だから起用したんだよ。ケビン・コスナーとティム・ロビンス(彼の
監督作『さよならゲーム』)、ウディ・ハレルソンとウェズリー・スナイプス(
マネートレイン)の起用も同じ理由だよ」
フォードもこの点に関して同意している。その「星」という観点で、彼とハート
ネットの違いはどこだと思うかという質問に対し、「まず彼は23歳で、若いうち
に大きな成功を収めていることだね」(本当は25歳)この言葉は、フォードはス
ターウォーズで成功するまでに10年間苦労したことを暗に意味している。
「彼はすごく・・・仕事に対して僕とは異なった取り組み方をするんだ。でも才
能があって、人を惹きつける力がある。」
その一夜のうちに成功を収めたvs10年苦労したというコメントについて、ハート
ネットは短くこう答えた。「気の毒に思うよ」
父と子のような関係だったのだろうか?「そうじゃなかったと思いたいな」ハー
トネットは笑いながら言った。「彼の子供達に同情するよ」