ジョシュ・ハートネットの最新作、Hollywood Homicideで、彼の演じる役、警察
官K. C. Caldenがベテランのパートナー（ハリソン・フォード）に、自分が警官
よりも俳優になりたいと告白する重要な場面がある。キャリアの分かれ目にいる
という考えは24歳の人気俳優ハートネットにとって理解できることだ。シャイな
ことで知られるハートネットは、今回はずっとリラックスしている。Hollywood
Homicide
の魅力のひとつは、「それが僕がそのとき感じていたことそのものだった」こと
だったと彼は言う。「２０代半ばになるとみんなキャリアを変えたり、住む場所
を変えたりする。みんな自分がどういう人間か、将来どうなりたいかを考えるけ
ど、誰もわからない。みんな３０代はもっと楽だと言うし、僕達は絶えず不安定
で精神的に混乱している状態にあるんだ。僕はこの役はその大げさなバージョン
だと思った。」ハートネットが成功の頂点にいながら俳優業をやめる気があると
は想像しがたいが、もしそうしたら彼は「今は大学卒業生になるのは不利にも思
えるけど、たぶんしばらく学校に戻って他にすることを見つけるだろうね。ずっ
と画家になりたいと思っていたから、手段があったら、どこか遠くに行ってしば
らくそうしてみるかもしれない。」
LAに住むことを拒み、家族と長年の恋人が住むミネソタに住むことを選んでいる
ハートネットにとってハリウッドシーンをできるだけ避けることは簡単だ。ハー
トネットはLAをひどく嫌っている。彼の言うところによると、LAという都市は「
セレブリティを恐れて、みんなあまりに気取っていて気遣いがない。もし神が通
りを歩いたとしても、人々は「ああ、彼はそこにいるね」くらいだよ。」ミネソ
タに居続けるということは、彼の友人、家族だけでなく、この俳優をずっと家に
とどまらせることの一つだ。「僕は自分自身のために考え、物にとらわれないよ
う育てられたんだ。だから自分の道を探そうとしているんだと思う。」それは彼
についてセックスシンボルなどとして書かれることを取り合わないことを含んで
いる。「自分が肉体的に魅力があると思ってもらえるのはすごくうれしいけど、
よくわからないよ。自分の物の見方を保つために、僕はどんなときも自分にとっ
て何が重要かを判断しようとしてる。」彼と同じようにハリウッドとそれを象徴
する全てのものを嫌う長年のガールフレンドとの関係を進めようと試みているこ
とに関しても、「そもそも恋愛は難しいのに、1年の4分の3を旅して過ごしている
と簡単じゃない。」とハートネットは言う。「セレブリティのイメージで、みん
な浮気をすると思っているから、恋人を不安にさせてしまうんだ。彼女は最近こ
んなことを言ったんだ。”あなたが出かけていくとき、あなたの気を引こうとす
る好戦的なきれいな人に囲まれる姿が浮かんでしまう。あなたがいい人だってい
うのはわかってるけど、それに耐えられるほど強いかどうかはわからない。”っ
てね。」
ジョシュはハリウッドスターとしての生活はそんなものではないと言って彼女を
安心させなければならなかったと言う。「実際、僕達は2人とも、これがクレイジ
ーですごく困難なものになるだろうとわかってるから、ただ努力しようとしてる
んだ。」ハートネットは故郷でHollywood Homicideのプレミアを行う予定だ。ノ
ーマルな状態を常に保つよう、意識的に努力している。
パール・ハーバーの大ヒットにより突如名声を手にした彼は、次のレベルの俳優
へ上るステップになったかもしれない役、スーパーマンを辞退した。ハートネッ
トは成功しながらもどれだけの名声を自分が望んでいるか、そしてその名声に伴
うすべてのものに関しては不安な気持ちでいるという。「いい役をやりたいとい
うこと以外は、自分がどうしたいかわからない。いい俳優になりたいんだ。映画
が大規模でも小規模でもそれは関係ない。名声を恐れていたときもあったけど、
次の階段が見えないんだ。今よりもさらに道のりが厳しいのどうかかもわからな
い。パラサイト以降、僕が知られるようになってからそれ以上ひどくなるとは思
っていなかった。それから別の段階があったけど、またさらに別の段階があるか
もしれない。そのルートを自分が進むなら、それにどう対応していくかはわから
ないね」つまり、彼はその段階にまだきていない場合は、ということだ。