この映画の先輩-後輩の原動力は、4半世紀前に小さなSF映画で注目された世界的な映画スターと、
5年前に現れた将来有望な俳優の、オフ・スクリーンをうまく反映している事だ。
「ハリソンは、その、つまり彼は…、彼はハリソン・フォードなんだ」とハートネットは言った。
「彼はアイコンなんだよ。僕が質問すると、彼にはいつも面白い答えがある。」
「彼が演じるキャラクターも彼自身も、私に対する配慮なんて全然ないよ」とフォードは反論した。
「彼は言う事を聞かないんだ」
「名声への対処方について、僕達は少し話したんだ」ハートネットは譲歩した。
「それは世間が考えるより簡単な事じゃない。なぜなら名声からは逃げられないから。
だから僕はどうやって彼が何年もそれに対処しているのか尋ねたんだ。
彼には見事な考え方があった」おそらく、フォードのプレイベートについての
アドバイスを受け入れたハートネットは、彼らの会話についてどんな具体的な
詳細を話す事も嫌った。「うーん、その、僕からは出来ない…もし彼が話したかったら、そうするよ。」
共通点のないキャリアを持つ2人の男性が、名声、そして最終的に彼らの演技について同じ見方を持つことは注目に値する。
ミネソタ州セントポールで育ったハートネットは、ひざの怪我でハイスクールでの
フットボールのキャリアを退き親類から舞台への挑戦を提案された時、初めて演技に手を染めた。
「僕はオーディションには最初は本当に行きたくなかった。でも誰かが…実際には叔母が…、挑戦してみるべきだって僕を説得したんだ」とハートネットは言った。「そのオーディションは即興でやったんだ。全然思い出せないんだけど、自分がすごく良い仕事をしなかったっていう事を後で知ったのは覚えてる。それから理由を考え始めたんだ、僕はある状況でのみんなの演技の仕方について考え始めた。そしてそれは僕の中の興味をかき立てたんだ。でも僕はすぐに良くなったとは思わない。多分僕はほんの少し素質があったんだ、けど心理面はまだ持っていない」
フォードのように、ハートネットの演技の魅力は共同作業に基づいている。
「みんなと成熟していく関係が好きなんだ」と彼が言う。
「それが2、3ヶ月間だけ続くという事実と、それから新しい人達のグループと会って、
新しいアイデアに取り組むんだから、まったく単調なことではないよね。そこには沢山の活気がある。それからステージに立つのはすごく楽しかったよ。僕は自分がこうなるとは予想してなかった。全然」
他の仕事をするために残業する「Hollywood Homicide」のキャラクターのように、
フォードとハートネットは俳優の過密な時間のスケジュールは追求のための
時間の大きなブロックを残すと気づいた。「それは僕がこの仕事について
素晴らしいと思う所で、本当に自分を知る事が出来る時間があるんだ」とハートネットは言う。
「そして働いている時には沢山の時間が与えられる。例えば、今みたいに、僕は14時間働いて、
家に帰って、ディナーを少し食べて、そしてそれから次の日のシーンを考える。働いている時はまるで休み無しだけど、オフになったら本当にオフなんだ。だから友達に会ったり家族に会う十分な時間がある。」
ハリウッドに辛うじて8ヶ月いたハートネットは---「LAは本当に好きじゃない」と彼は言う--
彼を地に足つかせる家族と共にミネソタに戻った。「弟と妹は僕よりかなり年下だから、できるだけ家族に会いたいんだ」と彼は言う。「彼らは今ちょうどティーンエイジャーで成長してるけど、僕はそれを沢山見逃した。だから僕は戻って彼らを見て彼らと一緒に時々いたいんだ。でも、一方で僕は外にあるものや世界を見たい、だから出来るだけあちこちを旅行してる」
ハートネットは好きだった頃と同じようには今は絵を描かないが、以前はアーティストになろうと考えていた。
「今はペンキを持ってさえいないよ」と彼は言う。「仕事に取り掛かると、特に
こういう視覚的なビジネスだと、頭の中が特定のアイデアでいっぱいになってしまう。
気持ちを切り替えて、外に出て、行ったり来たりして、絵画のような何か他のものを始めるのは---しばらく試そうとしたけど---難しかった。僕は多分ある時点でまたそれに戻るだろうけど、今はただ演技に集中してる」