「正気を保つために(ミネアポリスに)戻ったんだ。」とミネソタ州セントポール生まれのハートネットは言った。「ハリウッドでは、僕は自分を見失ってしまう。この場所はセレブリティーの生活を楽にするのに合っているだけ。人々はセレブリティーがいるのを気に入っている。それっておかしいし僕の町じゃないんだ。成長の助けにはならない。」
(*ブラックホーク・ダウンの)撮影は学ぶ体験だった一方で、ハートネットにとって驚くべき場所だった。彼が周囲で見た貧困に、ハートネットは恐怖と無力を感じた。その後彼はアメリカに戻ると「全世界が変わった。」という。
「アラビア圏の国にいた後でセプテンバー11が起きた。それから突然僕達はそこにいる全ての人々を憎悪したんだ。ほとんどの人々はテロリズムとは無関係で、僕達の横柄な行為による罪の無い犠牲者だったのに。突如として世界を敵にまわした。」
「ブラックホーク・ダウン」の公開に対する9/11後の反応はハートネットの不快感を増した。
「僕が望んだ結果には全くならなかった。多くの人々はその映画を戦争を喚起するものであるかのように思ったけれど、それは意図していたことではなかった。」とハートネットは、攻撃後の物事の展開には賛成していないと付け加えた。「僕は政策の立案者ではないけど、誰にでも自分の意見をいう権利がある。まぁ、それが続くかどうかは今にわかるだろうね。僕はグアンタナモ湾(*キューバ/米軍収容所がある)にほうり込まれるかもしれないな。」
「始めのうちはハリソンを尊敬してたんだ。」と、「スターウォーズ」や「インディージョーンズ」を見て育ったハートネットは言う。「彼はくだらない事を並べて僕を徹底的に試そうとしたんだ。だからしばらく彼の事を嫌いになったよ。それから、尊敬を育てたんだ。」
フォードと共演する彼の主張は爽快に正直だが、ハートネットはベテラン俳優がどうやって彼を試したのか明かさないだろう。
「彼には限界まで人に強要するやり方があるんだ。どこまでが限界なのか知る為にね。ただそれが彼の性格なんだよ。一般的な感覚からいって、その、厳しい父親がいるみたいだった。彼は僕の選択に沢山くだらない事を並べたんだ。こんな風に『それは刑事の髪型じゃないなとか、それは違うとか』それで僕は言ったんだ「そうだね。でも彼はヨガのインストラクターだよ。嫌なやつだな(you crazy bastard)」」
「今はうまくいっていて、彼とまた仕事が出来るのは嬉しいよ。でも撮影の間は、僕達にはいい時と悪い時があった。彼は威圧的な人なんだ。」
威圧的というのは正しい。ハートネットとの共演について尋ねた時、フォードはこう返事した「誰?ああ、あのキッドのことか」
それでも、ハートネットはフォードのテストに合格したようだ。「ジョシュは素晴らしいよ」とフォードは言う。「彼は才能があって真面目な若手俳優だ。一生懸命働く。彼はとても若い時に大変な成功を収めた。」
(*モントリーオールは家のように感じたそう)「モントリオールで一番不思議な事だよ。みんなセレブリティーに対してクールなんだ。」とハートネットは言う。「ヨーロッパの反応とは違うし、アメリカやアジアやオーストラリアやほかのどこの反応とも違う。モントリオールだけだよ。みんなそれに対してクール過ぎるんだ。」